5m以上の建物の移動は可能?リノベーションの際によくいただく相談

曳家工法でお住まいのままで基礎ごと移動する様子

 

曳家工法では移動後、新基礎へ慎重に移動して完了です。

■曳家工法てなに?

「曳家」は建物や橋、重量物等の移動工事をします。

土地区画整理等で建物を移動したい!陽当たりが悪いので建物の向きを変えたい!敷地有効利用のため建物を上げ下げに駐車場等を作りたい!また歴史的な建築物や貴重な文化財等をそのままの姿で移動して保存したい!等々、こんな時に活躍します。

■曳家業界とは?

解体・建築・保存の建設3分野のうち、保存の分野を受け持つ業界です。

カーブを描いたレールで、回し曳き

■曳家業界の歴史

昔の大工、左官、鳶の建設3業種の鳶部門が現在、解体基礎、足場、重量鳶、建物移動に専門家していますが、太古の昔より存在した仕事です。

■曳家の担当する仕事

建物の移動や沈下修正・補修・補修を業務として営業してます。特に文化財の保存分野に係りを大きく持ってます。

■曳家の仕事の特徴

全国的に需要が少ないため、業者の数もあまり多いとはいえず、工事中の様子が一般の人たちの目に触れることが少ないため、社会に認知されにくい業界です。使用する機器や道具も、重く大きいため、非常に重労働な仕事です。

■曳家業界の諸問題

伝統業界の例に漏れず、技術の伝承、人材の不足、需要の確保等の問題が提起されています。

■今後の展望

広報活動での需要の喚起、業者の周知を計らなければ、民家、建物の保存の上からも、国家的経済損失になると思われます。今後、建物使用の長期化の風潮の中で特に必要とされる業界になるでしょう。

斜めを描いたレールで、回し曳き

■曳家の歴史は太古から?

5000年前の古代エジプト文明では、「テコ」と「コロ」の原理を応用した技術で大きな建造物が造られていました。曳家技術の原点は、まさに5000年の歴史を持つ優れた文明の証しでもあるのです。

時は進み、5000年後の今でも「テコ」と「コロ」を応用した工法が生かされています。現代では最先端の機器や応用技術が開発され、住宅であれば、お住まいになったまま、店舗や工場であれば営業を続けながら移動させることができます。                            出典:一般社団法人 日本曳家協会より

■駒形リノベ建築設計室では、伝統建築物や現代建築物などの曳家工法につきまして業者の選定、見積もりのご提案     

 につきましてベストなご提案ができますので現在のお住まいの手入れをして長く承継して頂けますように設計・工

 事監理の業務に当たります。